充電器”FLASH”

充電器情報

現在のEV充電課金は30分○○円といった時間に対して課金されるシステムがほとんどです。但し同じ車両であってもバッテリー残量や気温などの条件によって充電できる量が変わります。
また、いくら高出力な充電器でも受け側の車両で受けられる最大出力制限があり同じ時間でも充電量が変わります。
これって不公平ですよね。
それを解消するのが新しい充電課金システムを採用している”FLASH”という充電器になります。
まだ、全国に21カ所(2024年2月時点)と少ないですが、これから徐々に増える事を期待しご紹介したいと思います。

現状の課金システム

現状のEV充電課金は30分○○円といった時間に対して課金されるシステムがほとんどです。
どれだけの量を充電しても時間で料金が決まります。

30分で充電できる電力量

わかりやすい例をいくつかご紹介したいと思います
下記はどれも同じ30分の充電量になりますので同じ充電プラン加入していれば同じ料金になります。
ご覧頂いている通り同じ30分でも75kW充電できるパターンもあれば10kWしか充電できないパターンもありますがどれも同じ時間の充電ですので同じ料金になります。

事例充電器最大出力
(kWh)
車両
最大受入出力(kW)
30分充電可能量
(kW)※理論値
1150kWh日産アリア
Max:150kW
75kW
2日産リーフ40kWモデル
Max:50kW
50kW
3日産サクラ
Max:30kW
30kW
420kWh日産アリア
Max:150kW
10kW
5日産リーフ40kWモデル
Max:50kW
10kW
6日産サクラ
Max:30kW
10kW

場合によっては充電器設置管理者が損をする

同じ30分でもパターンによっては充電するユーザーが得をしたり損をしたりすることを上記でご説明しましたが、充電器設置管理者が損をする場合もあります。
それは、上記<事例1>のように高出力充電器+高出力を受けられる車両の場合です。

<事例1>のように150kWの高出力充電器に最大150kW受けられる車両ですと30分で理論上75kW充電できます。
日産のZESP3プレミアム200プランですと38.5円/分になりますので30分で1,155円の支払いになります。一方で充電器設置者が法人契約の低圧契約していた場合の電気料金は23.73円/kW(参考)となり75kWで1,780円の支払いになり収入1,155円<支出1,780円になり大赤字です。

なぜ時間課金なのか?

ここまで読んで頂いた方でしたら、時間課金ではなく一般家庭のように従量課金すれ良いのでは?
と思いますよね。
実はいまの充電器の大半は法的にできないのです。。。

電力売買の法規に「使用した電力量(kWh)に応じて充電料金を徴収する場合には計量法の規定による検定に合格したメーターを設置する必要がある」との記載があり、現状の大半のEV充電器にはそのメーターが設定されていないので電力売買ができないのです。

では、なぜ充電すると課金されるのか?といいますと
あれは電気を売買しているのではなく、正確には”駐車場所を借りている”ということになり、よってコインパーキングと一緒で時間課金になるのです。

わかりやすくご説明すると、「コインパーキングのサービスの一環でEV充電ができるだけ」なのです。。。

2010年日本で初めて日産リーフが電気自動車を量産発売した際には高出力が必要な車両がなく、且つシステムを出来るだけ簡素化したかったためなのかメーターがついていないEV充電器が普及されてしまったのです。

どうすれば従量課金システムに変えられるのか

現状の時間課金から充電した分を支払う従量課金システムに変えるには現実的には方法は1つで「電力メーターを設定したEV充電器をつくる」です。

但し現在、全国2万台以上あるEV充電器を電力メーター設置した充電器に交換するのは容易な事ではありませんね。

FLASHの課金システム

テンフィールズファクトリー株式会社が、最大出力180kWの高出力急速充電器として開発した「FLASH」が、2023年12月20日から京都府精華町と奈良県宝来町で国内初稼働いたしました。
その他地域も順次稼働がはじまるようです。
「FLASH」利用者は会員登録は不要。
その場でクレジットカードによる充電後に精算になり、従来の時間課金ではなく充電した電力量に応じた従量課金制となっています。

「FLASH」のような従量課金の充電器が増えてくるとユーザー、設置者共に平等になりよいと思います。

神奈川県相模原市緑区の”FLASH”を見てきました

設置施設名:株式会社セキドモータース
住所:神奈川県相模原市緑区長竹439-1
最大出力:112.5kW
営業時間(充電器):24時間営業
定休日:なし
運営会社:テンフィールズファクトリー株式会社

中古車屋さんの片隅に設置されていました。
派手な色の充電器なので一目でわかりますね

今後の急速充電器の動向

ご説明した通り、現状の時間課金から充電した分を支払う従量課金に変えるためには現在、全国2万台以上あるEV充電器を電力メーター設置した充電器に交換するのは容易な事ではなく当分の間は今まで通り時間課金のままが主流でしょう。

但し”FLASH”さんのような新興メーカーが声を大にして従量課金のメリットを訴え政府が補助金などで後押しすれば状況は徐々に変わっていくのではないかと思います。

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